数年前ある蚤の市で70年代のオーベルシー (Aubercy) の靴を購入した。履き皺の寄った靴ではあったが一目惚れしてしまったのだ。本物のヴィンテージを見つけたと思った私はそれを我が手中に入れずそこから立ち去ることはできなかった。残念ながら時間がないという理由でしばらくの間その靴は靴棚で眠っていた。

しかしつい先日グザビエ・オーベルシー氏 (Xavier Aubercy) に紹介され曾祖父から4代続く靴の修理屋であり、オーベルシーの高級靴修理を任されているフランソワ・ジラルド氏 (Francois Gillard) と会う機会を得た。オーベルシーは昨年パリ7区のリュインヌ通り9番地に更なるサービス提供を考え修理屋をオープンしたのだ。もちろんオーベルシー以外の靴も受け入れている。

先週私は靴棚で眠っていた例の靴を持って彼のアトリエを訪れ修理の流れを追ってみた。

靴を手に取り一通り観察しそして分解しフランソワは辛口な診断を下した。「時間をさほどかけられず適当な修理をされている。」
ウェルトに十分なステッチ幅は残っておらずウェルト自体もステッチが切れ朽ちかけている箇所も見られた。ゴム底が付けられていたのだがその素材のクオリティーは低くメタルトウも歪んで付けられていた。

以下施術内容を記す。

真で、「クリックすると拡大します」 (copyright www.high-toned.fr)

私のヴィンテージのオーベルシー靴

ソール解体、ヒール解体、タップス(金属)解体

ソール切り離し

クリーニング

サンディング

Cutting the sewing with a ‘tranchet’, sharp knive

出し縫いの糸の除去

ウェルトとソールを分離

ウェルト縫い

New leather sole moistened with water few days

Processing the soles

Cutting the leather lining by hand

ネオプレンにかわ

コルク

Gluing the leather lining for the comfort

Laying the soles

Sewing the leather lining with an old Singer sewing machine

Detail of the new sewing

Protection of the sewing

Craft manufacturing of  tap toes in golden brass

Tap toes are imitating the tailcoat shape

Creation of the new heels

Set up the tap toes in golden brass

Hot Stamping “Haute Cordonnerie Aubercy”

Painting in tailcoat shape

Quick shoe shine

Monsieur François Gillard 

二週間後に、才能の高いフランソワ・ジラルド氏は美しい靴修理を作りました。

www.aubercy.com